特徴

横アーチの調整

足の横アーチを前後に5分割し、最も姿勢や重心、そしてバランスが安定する位置を見定め、その最適箇所にインソールを処方します。

外側縦アーチの調整(立方骨)

バランスよく立つには、内側の縦アーチ(土踏まず)だけでなく、外側の縦アーチもとても重要です。外側縦アーチは踵骨、立方骨、第5中足骨で構成されますが、その中で要石となる立方骨の高さを0.5mm単位で調整します。立方骨を正しい高さに調整すると、片足立ちをしたときに重心が外側に流れなくなり、「カチッ」とハマるような感覚でバランスがとりやすくなるのを感じることができます。

内側縦アーチの調整(載距突起)

内側縦アーチと足裏にある足底腱膜が連動すると、足にかかる衝撃や負荷をうまく分散してくれ、長時間の立仕事などの疲労を軽減することができます。この荷重分散構造はトラス構造といいます。トラス構造は建造物や橋など耐震性や耐荷重性が問われる建築物によく使われる手法です。

内側縦アーチは踵骨、距骨、舟状骨、内側楔状骨、第一中足骨とこれらを連結する4つの関節で構成されています。扁平足など足のアライメント(骨の配列)が崩れている人は、足の骨の中で多くの体積を占める踵骨と距骨から調和が乱れてしまっていることが多いです。そのため、距骨を下方から支えて骨の配列とバランスに大きく影響を与える踵骨の載距突起の高さを慎重に調整していきます。さきほどの立方骨とこの載距突起の調整を行うと、足裏の内側と外側の均整がとれて立ったときのバランスが改善されます。

内側縦アーチの調整(舟状骨)

さきほどの載距突起を調整すると、立ったときの重心バランスは改善されますが、そこからウォーキング・ランニング・ダッシュなど動き出すとバランスが崩れる人がとても多いです。立ったときのバランス改善だけでは、実生活やスポーツ競技で感じる身体変化の効果は大きくありません。動き出したときに、内側縦アーチを保持するのに重要になるのが舟状骨です。舟状骨の調整では過度に高くすると、外側縦アーチがつぶれてしまうので、内側と外側アーチの拮抗の程度などをみながら、慎重にその人に最適な高さに調整していきます。

中足骨頭の調整

ウォーキング・ランニング・ダッシュなど身体を加速させるためには、地面を強く蹴る必要があります。地面を蹴り出すときの支点になるのが中足骨頭です。地面をスムーズに蹴り出せるように、足のアーチ部分だけでなく、中足骨頭部分でも高さの調整を行います。